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「現代短歌」の紹介(青木先生)

こんにちは。アルエット講師の青木です^^

今回は皆さんに『現代短歌』の紹介をしたいと思います!

皆さん、短歌って聞くとどんなイメージでしょうか? 難しそう? 昔のもの? 

短歌とは、五七五七七の31音で作られる短い『詩』のこと。古くは万葉集の時代から、この形で詠まれて(詠むというのは、歌を書く・作ることです)きました。和歌というとわかりやすいでしょうか。百人一首とかで見る、あの形ですね。

しかし今回紹介したいのは古典の授業で習うような和歌ではなく、『現代短歌』。

現代にも短歌を詠んで、それでお金をもらって生活している歌人と呼ばれる人たちがいます。

とくに有名なのは、俵万智(たわら・まち)さんです。

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

この短歌を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

和歌は古語で書いてありますから意味をとるのは難しいですが、こういうふうに今の言葉で書いてある短歌はすごく読みやすいと思いませんか?

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

これも、俵万智さんの短歌です。一見するとまるでツイッターか何かのなんてことないつぶやきに見えますが、しっかり短歌の五七五七七のルールにはまっています。

内容も、かぎかっこつきで会話が差し込まれていたりして、すごく読みやすくてわかりやすいですよね。

俵万智さん以外の短歌も見てみましょう。

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ

こちらは穂村弘(ほむら・ひろし)さんの短歌です。穂村弘さんは歌人のほか、エッセイストや批評家としても活動されています。

この短歌も、「雪のことかよ」と完全に話し言葉で書かれていて、内容も日常を切り取ったようなさりげないものです。しかし、それが五七五七七のかたちで語られる。そのとたん歌になり、詩になってしまう……というのが、短歌の面白さだと思います^^

恋愛のことを書いたものが多いのも、短歌の魅力ですね(もちろんそうでないものもたくさんあります)。百人一首にも恋愛の歌が多いです。

31音という短い言葉でも、読んでいる人が「あー、なんかわかるかも」「あるある、こういうこと」と共感できるのが、短歌の魅力ですね。

皆さんもぜひ色々な現代短歌を見て、お気に入りの一首を探してみてください!