こんにちは!アルエット講師の森部です。
第8弾の今回は、近藤史恵さんの『サクリファイス』をご紹介します。
題名だけではどんな話なのか、ちょっとわからないですよね。
そもそも「サクリファイス(sacrifice)」とはどういう意味なのでしょうか。
…この小説を読んでもらえれば必ずわかります!
「サイクルロードレース」、「ツール・ド・フランス」…なんて言葉も登場します。知らなくても大丈夫!小説を読み進めていけば、自然とわかるようになりますし、ここでも少し紹介しますね。
サイクルロードレースとは、自転車に乗った選手がゴールまでの速さを競うものです。平らな道を走る場合も、山を登っていく場合もあるので、普通の自転車ではなく競技用のものを使います。そして、ツール・ド・フランスとは、その競技の世界大会の名前です。100年以上も続く大会で、オリンピック、サッカーワールドカップと合わせて世界三大スポーツイベントとも言われているんです。
少し興味がでてきましたか?
では、前置きが長くなりましたが、やっとここであらすじを紹介します。
小説『サクリファイス』の主人公は、陸上選手からサイクルロードレースの選手に転向した人物で、プロのロードレースチームに所属しています。ヨーロッパへ遠征したある日、彼は悲劇に遭遇し、、、。
粗すぎるあらすじですが、許してください!ぜひ読んでもらいたいのでネタバレはここまでにしておきます。
競技のルールを知らなくても全く問題ありません。個人競技のように見えて実はそうではないという面白さと過酷さに、ページをめくる手が止まらないはずです。青春、サスペンス、そしてサイクルロードレース。三つの要素をかけ合わせた名作です。
文字を読んでいるのになぜか映像が頭に浮かんでしまう臨場感とリアルさを、ぜひ楽しんでください!